にわかが「欅坂46」を色々な角度から考察してみた
先日NHKの「SONGS」にAKB(坂道)グループの1ユニットである欅坂46が出演していました。
なんでも今1番勢いのあるアイドルグループということで、何故人気があるのか色々な角度から分析してみることにしました。
【目次】
欅坂46とは?
欅坂46(以下欅)は2015年に結成されたアイドルグループです。姉妹グループは「乃木坂46」、そして他グループで言う2期生に該当する「けやき坂46」。
4月1日時点でメンバーは21名と比較的大所帯のグループです。
AKBグループの特徴である劇場を持たないため乃木坂46と同様に自分たちの冠番組を拠点に活動しているようです。
完成形アイドルグループ
平均年齢の高さ
アイドルグループが「まだまだ未熟な少女の成長を応援する」か「完成されたパフォーマンスを楽しむ」のどちらかであるとすれば欅はどちらかと言えば後者に属すると思います。
その証拠に欅は新しく結成されたアイドルグループにしては平均年齢が約18〜19歳と比較的高いです。一方AKBグループの中でも妹グループであるHKT48やNGT48はまだまだ中学、高校生メンバーが多く「メンバーの成長を楽しむ」AKBグループらしいと言えます。
「AKB」という枠組みの中での完成度
とはいえ欅の上手いところは「成長を楽しむ」要素も持ち合わせているところです。
確かに欅はデビューした時点でAKBグループと比較して完成されていましたが、それはあくまでAKBグループのデビュー時点と比較しての話でまだまだ成長の余地は存分に残されています。
真の完成形アイドルグループをPerfumeやE-girlsなどとするならば欅はまだまだ完成形とは言えないでしょう。
しかしAKBに関連するグループという前提があることによって「成長を楽しむ」ことに加え「完成度の高さ」という要素を得ることができています。
両方の要素を併せ持つことによって二度楽しめるグループになっていますし、どちらのファンも取り込むことに成功しています。
完成形+成長系グループの弱点
「成長を楽しむ」「完成度の高さ」を併せ持つ数少ないアイドルグループとして他に東京女子流を挙げることができます。しかし残念ながら彼女たちは大衆的な人気を勝ち得ているとはまだ言えません。
欅との違いを考えていく上でポイントになるのは「完成形」「成長系」グループのそれぞれの弱点です。
完成形アイドルグループはTVやCDなどの表面的なメディアによって人気を得ています。従って一般的な人気や女性人気などがありますが、あくまでメインコンテンツはパフォーマンスであるためどうしてもファンとメンバーとの間に距離ができてしまいます。特に結成当初はどうしても取っ付きにくさが生じてしまいます。
一方成長系アイドルグループはメンバーの努力している姿を売りにしており、ファンがメンバーと寄り添って活動していくことをメインコンテンツとしています。ファンとの距離感は非常に近いですが、パフォーマンスはまだまだ稚拙であるため一瞬の勝負であるメディアの露出では一般人の目を引くことはできません。
「完成形」+「成長系」グループであるということは2つのメリットを持ち合わせるのと同時にデメリットも持つことになります。
欅はAKBや乃木坂の話題性やイメージによって親しみやすさを初めから得ており、さらには冠番組や握手会によって個々のメンバーの内面を知る機会が多く用意されています。それによって完成形グループにありがちのメンバーとファンの距離感を解消しています。さらに一般の視聴者からは前述したように、AKBという前提のもと完成度の高さで目を引くことができています。
このようにAKBグループの枠内にあることによって欅は「完成形」と「成長系」のデメリットを打ち消すことに成功しています。
乃木坂から受け継いだ清楚感
先輩グループである「乃木坂46」。彼女たちのビジュアル、楽曲、ダンスは清楚なお嬢様を連想させるものです(バラエティなどは抜きにして考えています)。妹分である欅も当然その要素を受け継いでいるのだろうと普通は考えますよね。しかし実際の彼女たちを見ると清楚というよりどちらかと言うと「かっこいい」という言葉が当てはまります。そこでただの妹分ではない、あくまで独立した別グループであるという印象を与えることができています。
さらにAKBから受け継いだ「クラスメイトにいそうな身近な感じ」、乃木坂から受け継いだ「手の届かない清楚なお嬢様感」、そして欅そのものが持つ「アーティストとしてのかっこよさ」という3つの印象を兼ね備えることに成功しておりそこが欅の完成度をさらに高めています。
センター平手友梨奈の存在
センターに必要なもの
今まで男女問わず様々なアイドルグループにおけるセンターを見てきましたが、彼女ほど「センター」という言葉が似合うアイドルは見たことがありません。それほどに初めてサイレントマジョリティーのPVを見たとき衝撃を受けました。
固定センターに必要な素質をどう考えるか。それは人それぞれによって意見が違うと思います。私は以下の3つをセンターに必要な素質であると考えています。
1.無色透明であること。
2.小さいこと。
3.存在感が大きいこと。
1.無色透明であること
これは適切な言葉を見つけるのがとても難しいのですが、良く言えばおさまりがいい、悪く言えば無機質と言えばいいでしょうか。
センターというのはその曲の顔でもあります。固定されたセンターはかっこいい曲、かわいい曲などどんな曲にも「似合っている」必要があります。そういう意味でセンターはどのような色にも染まる無色のイメージを持つことが1つの条件になると思います。
また固定された単独センターの個性が強すぎるとセンターの存在感があり過ぎて他のメンバーが色褪せて見えてしまうことがあります。そういう意味でセンターは、個性ある他のメンバーの引き立て役である必要もあると思います。
2.小さいこと
センターというのはその曲の主役であり、視聴者が最も感情移入しやすい存在です。人は大きいものよりも小さいものの方に親近感を覚えます。
また全体的な見栄えとしても1列目真ん中が小さいほうが遠近法で綺麗に見えますし、おさまりがいいですよね。
3.存在感が大きいこと
当たり前のことですがセンターが存在感がなく、埋もれてしまえばそれは最早センターとは言えません。
見せ場で大きな存在感を示せることがセンターにおいて最も重要な素質です。
センターは少年漫画の主人公であれ
以上の3つの要素、他のものに例えることができます。
それが少年漫画の主人公です。人気漫画では大抵主人公は無個性で、脇を固めるキャラクターの存在感のほうが強いことが多いです。
また主人公は他のキャラクターよりも身長が低いことが多いです。背の高いことが特徴の主人公ってあまり見ませんよね。
そして人気漫画の主人公は連載が長期になっていくほど他の脇役キャラクターに埋もれ存在感がなくなっていきますが、いざというときの見せ場では大きな存在感を見せ主人公であることを感じさせてくれます。
平手友梨奈の場合
さて平手友梨奈に話を戻します。
欅は今まで4枚のCDをリリースしており、平手さんはその全てのA面センターを完璧に務めています。未だ王道アイドルソングという曲がないので実際のところはどうなるかは分かりませんが、バラエティーで彼女の笑顔や可愛いらしい表情を見る限りきっと務め上げてくれることでしょう。
また最年少センターであるということが大きな話題を生みましたが、若いというのは「小さいこと」に通じるものがあるような気がします。年上より年下のほうが母性本能からくる親近感ありますし。
そして平手さんは髪の毛と目の使い方が本当に上手いです。髪の毛を効果的に使うことで存在感をアピールしています。髪の毛の動きってついつい目で追ってしまいますよね。そこで視線を引きつけてあの鋭い目つきでドーンですよ。あれをやられちゃうと目が離せなくなります。
けやき坂46から考える2期生のありかた
けやき坂46(ひらがなけやき)とは?
けやき坂46(以下けやき)は欅坂46(以下欅)の下部組織にあたるグループです。
いわゆるアンダーメンバーのような立ち位置で、欅への昇格を目標に据えて活動を行っていくようです。
2015年の11月に結成され2017年の4月現在でメンバーは12名、さらに夏には増員のオーディションが行われることが発表されました。
様々な2期生のありかた
アイドルグループによって2期生の扱い方は様々です。1番メジャーなのは新しく正規メンバーに加えることですね。基本的にメンバーが卒業した際に補充という形でメンバーを増員することが多いです。「モーニング娘。」をはじめ様々なグループがこの方式をとっています。
AKB48グループや地下アイドルによく見られるのはチーム制です。グループ内にいくつかのチームをつくりそれを同列に扱う。チーム制には一気に多くのメンバーを増員することができるメリットがあります。メディアに露出するメンバーを曲毎に選抜するため、メンバーが固定されにくく補充制よりも世代交代がしやすくなります。
そして先輩グループである乃木坂46も採用しているのがアンダー(研究生)制です。1軍と2軍にメンバーを分け、主に露出するのは1軍である正規メンバー。こちらも基本的にチーム制と同様選抜メンバー(1軍)がメディアに露出するわけですが、チーム制とは異なり1軍と2軍に明確な上下関係が存在します。
欅坂46における2期生
欅はお姉さんグループでもある乃木坂46の「アンダー制」を採用しています。1期生は正規メンバーである「欅坂46」として活動し、2期生以降は欅への昇格を目指して「けやき坂46」として活動する。まさに乃木坂と同じ構図ですよね。
しかし乃木坂との大きな違いはアンダーにグループ名がついていることです。乃木坂でもアンダーメンバーでの曲があったり、単独ライブがあったりしましたがあくまでそれは「乃木坂46」に付随する形でのものでした。しかしけやきの場合グループ名が与えられていることによって欅とは独立した活動が可能になります(例えばけやき名義でのCD発売など)。このことによって単なる上下関係ではなく、チーム制にあるような対等なライバル関係を生み出しています。
このライバル関係において鍵を握っているのが長濱ねるの存在です。
長濱ねるの重要性
長濱ねるさんは2015年にけやきに最初のメンバーとして加入し、2016年の6月からは欅+けやきの兼任として活動しています(そこに至る経緯はこちら)。
現在ではセンターである平手友梨奈さんに次ぐ2番手のポジションで活躍をしています。
この長濱さんがけやき坂46のメンバーであり、欅坂46の2番手であるということが大きな意味を持っています。
先程も述べたように欅とけやきは上下関係であるのと同時に対等なライバル関係でもあります。しかし正規メンバーである欅と遅れて活動を開始したけやきでは明らかな実力差、人気差があり実際のところ対等なライバルとは言えません。そこで長濱ねるさんがけやきのエースとして活躍することによって「1番手の平手友梨奈率いる欅 vs 2番手の長濱ねる率いるけやき」の対決を演出することができます。正規 vs アンダーの構図を払拭し、対等なライバル関係であることを印象づけることができますよね。
けやきの結成は1期生のお披露目から約3ヶ月後と非常に早いものでした(2期生の加入はその約半年後)。このペースの早さも「けやき坂46としての単独活動」を意識したものでしょう。
今後の展望
既にけやきの増員も発表していることですし、まずは単独グループとしての「けやき坂46」を印象づける本格的な活動が早急に望まれます。
またけやきがアンダーグループであるという印象を払拭するためにもしばらくの間長濱さんはけやきをメインに活動するべきではないでしょうか。
けやき坂46は面白い試みです。うまく扱えば、様々なアイドルグループが手を焼いているアンダー制の解決策にもなり得るかもしれません。それだけに運営が難しくなっているとは思いますが、果たして今後ただのアンダーグループに落ち着いてしまうのか、それとも新しい可能性を見せてくれるのか非常に楽しみです。EXILEとJ Soul Brothersのような関係が理想。
追記(2017.7.4)
1stアルバムの発売が決まりましたね。
デビュー1年でのアルバム発売は正直いかがなものかと。消費速度が速すぎると個人的には感じています。
欅を売れるときに売り切って、その裏でけやきを大事に育成していくっていう可能性もあるのかなぁ・・・。
楽曲から見る欅坂46
シングル曲
2017年4月現在でCDは4枚発売されています。4つの表題曲はどれをとってもアイドルらしい元気な曲というより独特の世界観による優雅で力強いという表現がしっくりくるような曲に仕上がっています。まだまだ上手いと言える歌唱力ではないですが、その初々しさが今までの無機質な曲調とぴったり合っています。
欅坂46の作詞は当然のことながら秋元康さんなわけですが、他のAKBグループや乃木坂46と比較すると自意識を前面に押し出したフレーズが多いです。
サイレントマジョリティーのヒットを受けてこのような曲調が続いているのかもしれませんが、そろそろ他のAKBグループでよく見られる「君と僕の切ないラブソング」や「明るいフリフリアイドルソング」を表題曲で聴いてみたいですよね(ごめんね、SUMMERやガールズルールみたいな夏歌が聴きたい)。
ダンス
欅は他のAKBグループ、乃木坂と比較してフォーメーションダンスが多いです。個人個人の振りで魅せるよりも全体として見たときの美しさ、迫力を重視した振り付けになっています。
先日発売された乃木坂46の「インフルエンサー」と欅坂46の「不協和音」がいい対比になっています。
「インフルエンサー」が手を細かく使い、振りが基本的に個人で完結しているのに対して、「不協和音」は体全体を大きく使い、頻繁にポジションチェンジを行うことによって引きの絵で綺麗に見えるようになっています。
選抜メンバー
過去4枚のシングルでは欅のメンバー全員が選抜されています。アンダーとしてけやきが存在しているのでこの欅全員選抜は今後も続くと思われますが、そうなった場合気になるのは降格の有無です。
近い将来2期生の中から欅坂46に昇格する者が必ず出てきます。1人2人ならばいいのですが、5人10人となってくると欅のメンバー全員で歌うわけにはいかなくなります。その際「欅坂46の中からシングル曲を歌う選抜メンバーを決めるのか」、それとも「何人かのメンバーを欅坂46からけやき坂46に降格させるのか」が非常に気になるところです。
欅坂46とアイドル界の勢力図
トップ不在のアイドル界
2010年頃、アイドル界はAKB48を頂点としてSKE48、SUPER GiRLS、ももいろクローバー、ぱすぽ☆、Fairiesなど群雄割拠のまさにアイドル戦国時代でした。それからしばらくたち、アイドル界も大分落ち着いてきました。現在は総合的トップグループが不在の状況にあると言えます。アイドルグループが多様化し、指標によってトップが異なっている1強不在の状況です。
乃木坂46を超えることはできるのか?
このような状況の中ここ数年最も勢いがあると言われていたのが乃木坂46です。AKB48の人気の落ち込みを支え、その勢いで一気にトップに躍り出ました。
最近では乃木坂の人気も落ち着いてきた感があります。かつて48グループはどの支店グループも本店であるAKB48の人気を超えることができませんでした。その結果AKB48の人気低迷とともに少しずつ衰退していっています。
欅坂46が乃木坂46を超えることができなければ、また同じ結末を招くことになるでしょう。AKBグループの未来は、欅坂46の成長にかかっています。
こちらの記事もよければどうぞ(欅の曲も紹介しています)。
YouTubeが1万再生未満のチャンネルの広告を廃止した件について
ここ最近のYouTubeの代名詞と言えるくらいどの動画にも貼り付けられていた広告ですが、チャンネルの総再生数が1万回に満たないチャンネルは広告が表示されない仕様に変更されるようです。
youtube-creators.googleblog.com
他人の著作物を無断転載して収益をあげているチャンネルへの対策として実施されるようですね。
元々YouTubeの広告設置は個人のオリジナルコンテンツを増やすことが目的だったと言われています。
数年前は転載動画や個人のホームビデオばかりだったYouTubeも、YouTuberを筆頭に多くのクリエーターが独自の動画を投稿し、現在ではオリジナルコンテンツが充実しています。
今回の件でクリエイターの新規参入は間違いなく厳しいものになっています。YouTube側は「影響がない」とコメントしていますが、それでも今までは対策を講じず、今回踏み切ったのはオリジナルコンテンツはもう十分であると考えているからでしょう。
今日広告収益を利用するYouTubeクリエイターは世界的に増加の一途を辿っています。企業からの広告料も決まっているので1再生あたりに支払われている広告収入も下がっているようです。
今後は1万再生と言わず段階的に広告を貼るための必要再生数をあげていって、現在のトップクリエイターを保護する方針に切り替えていくのではないでしょうか?
また広告を利用できるチャンネル数も減っていくため、YouTube側のチャンネルの審査も容易になります。著作物の転載だけではなく、動画の内容まで踏み込んで広告を取り上げることができるようになるということです。
企業側としては健全な動画に広告を載せたいと考えるでしょうから、そのうちYouTubeも今日のテレビ業界と同様「コンプライアンス」が叫ばれる時代になっていくのかもしれません。
【マイナスの掛け算】-1 × (-1) = 1 を考察してみる
昨晩お風呂に入っているときふと思いました。
-1 × (-1) = 1
今まで当たり前に受け入れてきたけどなんだこれ?
3 × 2 は3を2回足したものだから、この場合は-1を-1回足して・・・
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集団授業と個別授業のメリット・デメリットを考えてみた
いよいよ新年度が始まりますね。
塾、予備校に4月から入ろうと思っている人は春期講習や体験授業などを使っての比較も終わり、いよいよ検討に入っている頃合いでしょうか。
様々な授業形式の塾がありますが大きく分けると3つに分類できます。
「集団」「個別」「映像」
です。
それぞれいいところ、悪いところがあるのでどのタイプが自分に最も合うのかを決めるのは難しいです。中には併用している人もいるかと思います。
時間や費用の都合でどれか1つだけしか受講できない人も多いと思いますので、今回はそれぞれのメリット・デメリットをまとめてみたいと思います。
【目次】
集団授業
メリット
・プロの講師の授業を比較的安く受講できる。
・周りの人間と競い合うことができる。
・規模が大きいところが多く、情報が蓄積されておりバックアップもよい。
デメリット
・授業時間が決められている(ただし最近は欠席者用に授業を録画しているところも多い)。
・クラス認定が必要なところが多い。
・個人個人の細かいニーズには対応していない。
どんな人に向いている?
難関中高大学志望の人に向いています。授業の質は3つの中で最も高いので、授業についていける学力が備わっていれば学力向上に大きく貢献してくれると思います。
集団授業に抵抗がなければ無難かつ最もおすすめです。
個別授業
メリット
・受講者が自由にカリキュラムを決めることができる。
・講師の数も集団に比べて多いので合わなければすぐに変えることができる。
・日程調整も自由が効く。
デメリット
・受講料が高い。
・講師が大学生のアルバイトが多く、指導レベルはよくない。
・大手予備校に比べれば進路指導もイマイチ。
どんな人に向いている?
小中学校の授業についていくことが目的の人、あるいは医学部医学科を志望する人におすすめです。
個別指導塾の先生のほとんどは中学生レベルの教科書の内容を教えるのが精一杯で、高校生の教科書の内容すら満足に教えることができないのが現状です。
ただし、中には東大や旧帝医に在籍している先生、あるいはプロの先生がいてそういう先生であればしっかりと大学受験を意識した指導をしてくれます。
大概の場合めちゃくちゃ授業料が高くなると思うのでコスパを考えれば医学科志望のかたにはおすすめできません。
しかし中学生までの教科書の内容、あるいは地元の高校受験のレベルであればむしろ生徒1人1人に合わせたしっかりとした指導が受けられるため、勉強が苦手な人にはおすすめです。
映像授業
メリット
・多くの分野別講座の中から自分に合ったものを選べる。
・講師は大手予備校のトップ講師。
・日程調整も自由が効く。家で受講できるものもある。
デメリット
・ライブ授業にある緊張感がないため、集中できない場合も。
・進路指導はないものと思ったほうがいいレベル。
・いい意味でも悪い意味でも自分次第。
どんな人に向いている?
部活などでどうしても引退までは集団授業の塾に通えない人におすすめです。
高校3年生の途中から集団授業の塾に入ったところで付け焼き刃にもなりません。それならば自分のペースで勉強をできる映像授業で巻き返しを図るほうが得策だと思います。
ただし注意点が2つ。
・難関大合格実績は特待生(無料で講座をプレゼントされた成績優秀な学生)が稼いでいる。
・授業はおまけ。あくまで自習時間で成績は伸びる。
特に後者に関しては、「自分が主体的に視聴する」といった映像授業の特性から映像の授業視聴を『自習』のように勘違いしてしまう生徒さんがいます。映像授業はあくまで授業なので自習の手助けをするおまけです。授業の後の復習が肝心です。
まとめ
色々と書いてきましたが、結局は受験対策であれば集団授業、 学校の進度についていくことが目的であれば個別授業がおすすめです。
とはいえそれぞれの塾予備校は様々な色を持っています。必ず1度は体験授業を受けること、そして合格実績に惑わされないで1番楽しく学べそうなところに入りましょう。
1番大切なのは、そこに通うことでモチベーションが上がるかどうかです。
【受験勉強】「基礎固め」ってよく言うけど結局なんなの?
高校とか塾で授業受けていると先生がよく
「いいか。ここの基礎をしっかり固めとけよ〜」
みたいなこと言いますよね。
正直自分が高校生の時は何言ってんだこのおっさんって感じで聞き流していました。
まあそこから紆余曲折を経て「基礎を固める」ということがどういうことなのか自分なりの意見を持つに至ったので超個人的な意見ですがまとめておこうと思います
教科書→授業→練習問題
が基礎を固めるまでの一般的な流れです。
それぞれを細かく見ていくと(ややこしい説明が嫌いな人は飛ばしてください)
続きを読む
【必読】新高校2年生が高3までにやっておくべきたった1つのこと
こんにちは。
国公立後期入試も終わっていよいよ大学受験新年度が始まりますね。
4月から高校3年生の方はある程度やるべきことが分かっていて既に受験勉強を始めている人も沢山いると思いますが、新高校2年生の方はまだまだ受験勉強がピンと来ない人も多いんじゃないでしょうか。
「まだまだ受験まで2年あるやん」って思う新高2生の方もいると思いますが、あなたが大学進学を考えているならば既に受験勉強は始まっています!
今のまま過ごしていくと高3になってから手遅れになっている可能性も・・・。
というわけで簡単に高校2年生のうちにやっておくべきことをまとめてみようと思います。
新受験生の方でまだ受験勉強についてよく分かっていない方も1年間の流れを掴んでもらえたら幸いです。
【目次】
まずは高校3年生の1年間を知ろう
個人的にまずはゴールを知ってそこから逆算して勉強を進めて行ったほうが効率がいいと考えています。
というわけで最初に高校3年生(浪人生も含む)の一般的な1年間を見てみましょう。
<4月〜7月> 基礎固め
高校3年間で学んできたことの基礎固め。
ここで言う基礎とは、受験で出題される問題を解くために最低限覚えておきたい典型問題のこと。
【到達目標】
網羅系基礎問題集をノートや参考書を見ずに解けるようにする。
<7月〜9月:夏休み> 基礎固め、苦手克服、入試対策
7月からは予備校の夏期講習が始まると思います。夏休みの計画を立てる場合予備校の夏期講習を中心に据えたほうがいいと思います。
夏休みは現役生にとって成績を伸ばす最大のチャンスになります。
【到達目標】
・4月〜7月にやり残しがある場合最優先で終わらせる。
・基礎固めの段階で苦手と感じた部分を集中的に克服する。
・既に上2つが達成できている場合は入試形式の演習を積む。
<9月〜1月:センター試験まで> 過去問演習
私立専願の方はひたすら過去問演習に取り組めばいいと思いますが、国公立志望の場合はセンター試験の対策もしていく必要があります。
一般的に旧帝国大、医学科レベルの受験生の場合であればセンター試験対策は11月頃から始める人が多いです(予備校の生徒を見ている限り)。
【到達目標】
・最初に志望校の過去問1年を解いて自分の現状との距離を測る。
・過去問に挑戦できなかった場合間に他大の過去問や演習問題集を挟んで志望校のレベルに近づける。
・志望校の過去問の簡単な問題を解けるようにする。
・(センターを受験する場合)過去問をしっかり目標点取れるようにする。
<1月〜3月> 志望校決定、過去問演習
ひたすら過去問演習。詰まる部分があればいちいち基礎に立ち返ってその都度対策。
国公立志望の場合センター後に残された時間は約1ヶ月、私立志望の場合は2〜3週間程度です。
【到達目標】
・過去問を用いて解ける問題を解けるように。
・捨て問を見極めることができるようにする。
かなりざっくりしていますがこれがおおよその1年間の流れになります。
やらなければいけないことを逆算をして考えてみる
さて「1年間の流れ」から考えると受験当日までにやらなけらばいけないことは、
①基礎固め
②センター試験対策(国公立志望、私大のセンター利用を考えている人)
③志望校の過去問演習
の3つです。
ただし勿論これは最低限で、ここにさらに追加で「模試の復習」「過去問に到達するまでの演習」などまだまだやっておきたいことは沢山あります。
②と③に関しては夏休み以降9月からでも十分間に合いますが例えば医学科志望の方で「センター試験を9割以上取る必要がある」「二次試験の難易度が非常に高い」という場合は9月からの対策では間に合わない場合があります。
そこで8月から②、③を本格的に始めたとしましょう。すると①をこなすのにかけることができる時間は、高3の4月から勉強を始めたとして4月〜7月の4ヶ月になります。
この4ヶ月の間に高1、高2の2年間で学んだ内容に加え高3に入ってから進行形で学んでいる分野の基礎固めもやらなければなりません。
2年間全く基礎固めをやっていなければおそらく間に合わないと思います。しかし基礎固めを9月以降に持ち越してしまえば②③が実行できなくなってしまいます。
受験当日から逆算して考えることで高3からの勉強では①が時間的に厳しいことが分かりました。
結論
ここまで周りくどい感じでごちゃごちゃ言ってきましたが結局伝えたかったのは「①の『基礎固め』だけはどうしても前倒しする必要がある」ということです。
基礎固めとは?
【受験勉強】「基礎固め」ってよく言うけど結局なんなの? - 一般人の徒然
高校2年生のうちにやっておくべきこと、それは既習分野の基礎固めをやっておくことです。そしてそれを達成するための手段はとてもシンプルです。
予習、授業、復習のサイクルを大切にする。
たったこれだけです。
予習によって授業で本当に聴きたいことをあぶり出す。
授業で予習段階で分からなかった部分を重点的に聴く。
復習で基礎固めを完成させる。
1度の復習では忘れてしまうので長期休みを利用して2度目3度目の復習をする。
これをやっておくだけで高3に入ってからの負担は大きく減ります。高3に入ってからは基礎を固めきることができなかった苦手分野の克服、全体的な総復習をすれば4ヶ月でもお釣りがきます。
部活等で忙しい人は予習は無理にする必要はないと思います。とにかく復習を大事にしましょう。
あとはとにかく遊ぶ!
高3になってからは本当に遊ぶ時間ないと思います。
オープンキャンパスも行っておきましょう。
この記事の最初に、受験勉強は既に始まっていると書きました。
受験の根幹には現在みなさんが学校や塾で学んでいる「基礎」があり、それを身につける最も効率的な勉強方法が日々の授業の予復習だからです。
高校3年生になって後悔しないように最低限の勉強を日々積み重ねていきましょう!