「速さと速度」「重さと質量」間違えやすい科学用語の違いをまとめてみた
「速さと速度」
この違いはご存知でしょうか?
まあ実際知っていたところで、日常生活では使い分ける場面もないので、ぶっちゃけトリビアレベルの知識ですけど。
でも仮に将来、理系の彼氏彼女ができた場合、間違った用語使っていると多分ムッとされるわけですよ。最悪「喧嘩からの別れ話→はいさようなら〜」っていうパターンもあり得るわけで。
実際そんな場面は訪れないとは思いますが、知らぬよりは知っていたほうがまし!ということで、曖昧になりがちな科学用語の使い分けをまとめてみようと思います。
【目次】
速さと速度
これらの違いは単純に方向があるかないか。
速さは単位時間あたりにどれくらいの距離を進んだのかを表した量。
その一方で速度は方向を持った量なので、『大きさ』+『方向』で考えます(方向は自分で好きな座標をとって表します)。
例)経線(南北方向)に沿った道を進む生物を考える。北方向を正の方向とする。
(1)北方向に5km/hで進む人。
速さ・・・5km/h
速度・・・5km/h
(2)南方向に3km/hで進むパンダ。
速さ・・・3km/h
速度・・・-3km/h
北を正の方向とする座標をとったため、南方向は負の方向になるってことですね。
重さと質量
これもややこしい。
単純に言えば、質量は物質に固有の量、重さとは質量から導かれる力のことです。
(重さ)=(質量)×(天体の引っ張り具合)
という関係が成り立っています。
重力(引っ張り具合)の大きさは地球と月では違いますよね。アポロ計画の映像で宇宙飛行士がポンポン跳ねてるあの感じから分かるように、月は地球に比べて引っ張り具合が小さいです。
つまり地球と月では同じ物質でも質量が等しい一方で、重さは異なります。
放射線と放射能
これも混合しがちですが、明確に意味が異なります。
放射線というのは大きなエネルギーを持った波のことです。この放射線を放出する物質のことを放射性物質と言います。
この放射性物質というのは不安定な滅茶苦茶重たい物質で、安定な軽い物質になるために自分の身体の中から余計なもの(放射線)を捨てようとします。この一連の動作を行うことができる能力を放射能と呼びます。
「放射能を持っている放射性物質が放射線を放出する」って感じでしょうか。
電波と電磁波
「電磁波の一種が電波」簡単に言えばこんな感じ。
先程述べた放射線も電磁波の一種ですし、女性の大敵紫外線や一昔前の携帯ゲーム機で大活躍した赤外線なんかも電磁波です。なんならみなさんが見ている色なんかも電磁波です(いわゆる可視光)。
電波というのは遠くに発信するのにぴったりな特徴を持っている電磁波で、ラジオやテレビなんかで用いられています。
元素と原子
さあお次は元素と原子。とは言ってもこの言葉を日常生活で用いる人はあんまいなさそうな気も・・・。
これは結構説明が難しいです。自分は元素というのは種類、原子というのは1個の粒子って感じのニュアンスで捉えています。
例えばたまごボーロで考えてみましょう。
元素というのは「たまごボーロ」と「チョコボール」みたいな種類を区別する際に使用する言葉、一方原子はたまごボーロを1粒1粒表現する際に使う言葉っていうイメージでしょうか。ややこしい。
でも区別できたところで、実生活ではおそらく使わないでしょうけど。
平衡と定常
元素と原子以上に使わないでしょうね。多分理系で大学生以上の人間しか使わない。
でもトリビアとして一応覚えておいて彼女にでも自慢げに話してみてください。
平衡状態は双方向からの物質移動の結果、見かけ上は時間変化のない状態。
定常状態は入ってくる物質量と出て行く物質量が釣り合った結果、見かけ上は時間変化のない状態。
水素水と水
簡単に言えば、健康面で効果のある水か普通の水か。
物理的性質にほとんど差はありませんが、医学的な観点から言えば大きな差があります。
水素水の他にもコラーゲンやケイ素の効能について興味を持ったかたは「プラセボ効果」でぐぐってみてください。信じるものは救われる。
メロンパン入れ
ということで意味が曖昧になりがちな言葉の意味を改めてまとめてみました。せっかくなんで今後は正しいほうの言葉を使ってあげてください。
ついでに、もし明日から使えそうだと思ったら是非「へぇボタン(下にあるボタンのどれか)」を押してあげてください。