『部活引退から始める受験勉強』現役合格のために最初に知っておきたい5つのこと
「さあ部活も遂に引退!ここからは受験勉強一本に切り替えて頑張るぞ!」
と意気込んでみたものの
「まず何から始めればいいのか分からない・・・」
って人結構多いのではないでしょうか。
この記事では、部活を引退した後の最初の1週間でまず頭にいれておきたい5つの事項をご紹介したいと思います。
注)本記事は部活引退までにあまり勉強をしてこなかった人を対象として書いています。
【目次】
前提として
まず最初に意識しておきたいのは「自分が周りの受験生に比べて出遅れている」ということです。部活をやっていなかった生徒に比べて、勉強時間は明らかに少ないわけですから、現時点ではその分出遅れているのは仕方のないことですよね。
また、高校入試では内申書というものが大きく合否を左右するので、部活に入っていたことが受験に対して有利に働いていましたが、大学入試においては指定校推薦やAO入試でもない限り、高校時代の成績や課外活動が評価されることはありません。センター試験の点数と大学別の試験の成績が99%以上の割合を占めています。受験という観点だけで見れば、部活に打ち込んでいないほうが有利ということになってしまいます。
つまり今から合格するために必要なのは、「効率よく、他人よりも努力する」こと。
常に「出遅れている」と自分に発破をかけることが、合格への鍵です。
まずは現時点での学力を把握しよう
というわけで具体的にやるべきことを考えていきましょう。
まず、部活引退の翌日からすぐに取り掛かるべきなのは、現状の把握です。
そこで利用したいのが模試。でも、模試ってそんな都合よくやってないもんなんですよね・・・。
本当は模試を受験するのがベストなんですけど、受験機会がない場合は「センター試験」を利用しましょう!
日本の試験の中でもトップクラスに出来のいい試験、それがセンター試験です。この試験には、高校3年間で学ぶべきエッセンスがたっぷり詰まっています。すなわち大学受験で頻出の基礎問題が多く出題されているってことですね。
学校の進度にもよりますが、英語と数学に関しては高2までの内容で解けるようになっているので、まずは過去問を1年分チャレンジしてみてください。そこから自分の苦手分野を分析し、まずはそこを中心に勉強を進めていきましょう!
年間計画のおおまかな概算
さあ次に必要になってくるのは、入試本番までのおおかまな計画の設定です。
「基礎固め・応用問題演習・(センター試験対策)」の3点をいつから始めるのか、いつまでに終わらせるのか考えてみましょう。8月末とか12月の半ば、みたいなおおよそな感じで大丈夫です。
理想的な高3生の1年間についてはこちらの記事にまとめてあるので、参考にしてみてください。
1年間の学習の目算がたったら、次は今日からの1ヶ月でやりたいことを考えてみましょう。達成目標、そしてそのために必要な学習内容・分量を考えればOK。
例)
「今月は数学で確率、数列の基礎固めを完璧にする!そのためにチャートのp00〜p00を3周する!」
最後にその1ヶ月あたりの学習内容を1週間ごとに分割すればOK。
1日あたりで計画をたてるよりも、週ごとにたてるほうが効率よく勉強ができると思います。
注意点は、計画が偏りすぎないこと!
「この週は英語、この週は数学」
みたいな感じである科目に集中して勉強するのはむしろ逆効果。バランスよく計画をたてましょう(できることより苦手なものを優先して組んでいくと、結果的にバランスがいい感じになりますよ)。
実際に勉強を始めよう
受験勉強の基本は、実際に自分で手を動かして問題を解くことです。
頭を使って初めて身につけることができるので、頭を使わないような誤った勉強をしないように注意しましょう(教科書をひたすら眺める、ノートを別のノートに書き写すなど)。
そして最も大切なのは「やった気にならない」こと!
- 問題量や勉強時間ではなく、その日自分が身につけることができた量で勉強量を測る。
- 解答を読んで自分の頭の中だけで理解するのではなく、白紙に自分の手で一から答案を再現できるようにする。
この2つさえ意識していれば、勉強をしているのに成績が伸びないなんてことは絶対にないはずです。
そして勉強を初めてすぐの頃(基礎固めをしている頃)は成績はなかなか伸びません。実際に勉強の成果を強く実感できるのは応用問題演習を始めた秋頃になると思います。
というのも、基礎固めというのはいわば力を蓄えているようなもので、秋以降の伸びしろを大きくするための段階であると考えてください。つまりこの時期を耐えて勉強を頑張った人は秋以降一気に合格に近づくということですね。
まとめ
「部活=不利」、「部活≠不合格」
部活をやっていたことは、これまでの勉強時間という点においてはビハインドであるのは確かですが、それが不合格に結びつくわけではありません。
確かにみなさんが部活をやっていた頃から必死に勉強を続け、ゴールまで走りきった人は合格する可能性が高いでしょう。でも、そんな受験生って実際はほとんどいません。部活をやってなかった学生とは現時点で多少の差はあれど、効率よく勉強を継続していけばすぐに追い抜くことができるでしょう。
5つの知っておきたいこと
というわけで、もう一度記事内容の重点をまとめなおすとこんな感じ。
- 模試、センター試験過去問を利用して苦手分野を把握する。
- 大→小の流れで学習計画をたてる。
- 勉強をした気にならないように注意する。
- 偏差値や判定にこだわりすぎない。
そして最後にもう1つ。
「情報は総合的に判断する」
これが5つの中で最も大事。
誰か1人が言っていることを盲目的に信じないことも情報戦の受験においては大切です。出来る限り多くの人、場所から情報意見を取り入れて、自分に合うと思ったものを取捨選択してください。
つまり、この記事の内容も
「あ、でも自分は違うと思うな。自分には合わないな」
と思う部分があれば、もう全然切り捨てて貰って大丈夫です。
勉強法は人によって様々です。自分に合った勉強法を見つけた人こそが合格すると言っても過言ではありません。
もし、勉強法に悩んでいるのであれば、この記事以外にも受験記事を書いているので、参考として読んで貰えれば幸いです。