「マジ卍」とかいう流行語が個人的にツボなので、無理やり考察してみた
「マジ卍!」
はい。
【目次】
『卍』?
『卍』は2016年の女子高生流行語大賞に選ばれた言葉です。
別に最近女子高生の間でお寺が流行っているとかではなく、全く関係のない以下の用途で用いられているようです。
- 写真を撮るときの掛け声。
- チャラ目な人を表現する言葉。
- テンションがあがったときに。
マジ『卍』はこの3つのうちどの意味で使っているのかよく分かりませんが、まあおそらくウェイ系語の枕詞みたいな感じなのかな?
<用例>
「ウェーーーーーーーイwwwwwwwwマジ卍wwwwwwww」
「あいつマジ卍wwwwww」
とにかく便利な言葉です。
『マジ+卍』の恐るべき親和性
マジ・・・卍・・・マジ・・・卍
『マジ卍』。何故か分かりませんが、とても気に入ってます(といってもウェイ系ではないので使ってませんけど)。
今まで流行り言葉に対して特に感情を抱くことはありませんでしたが・・・。
どうして『マジ卍』がこんなにも自分の中でツボなのか。
『卍』が好きだからという仮説のもと、「深層心理でお寺が好きなのかな」と考えてお寺の画像を検索してみたり、
あるいはこんな感じで
地図記号の卍を眺めまくってみましたが、ときめきは一切ありませんでした。
マジ・・・卍・・・・マジ・・・卍・・・マジ
ん!?
マジと卍を繰り返し言葉にしたとき、自分の中である1つの答えにたどり着きました。
「卍が好きなんじゃない。マジ卍が好きなんだ」と。
緊張と緩和
マジという言葉にみなさんはどのようなイメージを抱いていますか?
「真面目」「真剣」「本気」と言ったいかにも男気ある本来の言葉の意味とは裏腹に、どちらかと言えば軽いイメージがありませんか?
一方で卍はその真逆、カッチカチに堅い真面目な雰囲気を醸し出しまくってます。座禅的な重っ苦しい空気感です。
順序は逆ですが、これって緊張と緩和ってやつではないでしょうか?
緊張と緩和とは、緊張によって気が張りつめた状態からリラックス状態に緩和することで笑いが生じるという考えです。
例えば
(映画「DEATH NOTE the Last name」より)
犯罪者である主人公(黒服)と、それを疑っている探偵(白服)が並んで歩くという緊迫したシーン。何故か探偵がひょっとこのお面を被るという不自然さによって緊張が緩和されています。
実際劇場でこの映画を見ましたが、このシーンで笑いがどっかんどっかんおきてました。
(漫画「HUNTER×HUNTER」29巻p131,132)
かの有名なゴンさん。シリアスな絵柄に対して、ファンキーな髪型とパッツンパッツンの子供服で笑いを生んでいます。
特に今挙げた2つは「シュールな笑い」と言われているものですね。
真面目な雰囲気の中に不自然さがあると笑いが生まれるというやつです。
『マジ卍』が面白いのも
- 卍の持つ真面目な雰囲気(緊張)
- マジ(軽い、現代の若者言葉)と卍(堅い、大昔を連想させる言葉)が組み合わさった不自然さ(緩和)
から生じるものでしょう。
マジ卍って過去と今を繋ぐ凄い言葉だったんですね。
語感の良さ
後は単純に語感が滅茶苦茶いいです。
似たような単語の羅列って言ってて気持ちがいいですよね。
「墾田永年私財法」とか「サインコサインタンジェント」とか「赤坂サカス」とか。
早口言葉テイストでなおかつ詰まらずに言えるっていうのがミソです。
マジ卍的な言葉を新しく考えてみた
というわけで『マジ卍』面白さの秘訣がなんとなく分かりました。
- 緊張と緩和を表現できる2つの単語で構成されていること。
- 語感がいいこと。
この2点が『マジ卍』の鍵を握っています。
さて、せっかくここまで1500文字を用いて強引にマジ卍の考察をしてきたことだし、この2つの要素から完全に新しい言葉を生み出したいと思います。
来年の女子高生流行語大賞本気で狙っています。
いきますよ。
とりま床屋
すみません、全く思いつきませんでした。出直してきます。