【受験】偏差値とは? 2分で学ぶ偏差値の正しい見かた
受験生が大好きで大嫌いな三大ワード。
「判定」「センター8割」そして「偏差値」。
偏差値って平たく言えば自分の学力及び受験校の難易度を示す指標のことですが、偏差値の正しい見かたはご存知でしょうか?
今後の志望校選定や学習目標を決定づける上で大切になってくる偏差値。その概要を出来る限り2分で読めるようにまとめてみました。
30秒で理解したい人は『まとめ』まで飛ばしちゃってください。
【目次】
偏差値の定義
かたっ苦しいですが、まずは定義の確認から始めましょう。
はい、こちら!
”標準偏差”とは点数の散らばり具合のことで、個々の点数がバラけてるほど標準偏差は大きくなり、平均点付近に集中するほど小さくなります。
数式の意味を超ざっくり考えると、
「平均点からの自分の距離を表したものが偏差値」
って感じです。
ちなみに標準偏差が仮に7だとすると、7点毎に偏差値が10ずつ変化します。
例)標準偏差が9のとき
65点で偏差値53の場合、74点で偏差値63、47点で偏差値33
大学の偏差値の見かた
まずは大学の偏差値の見かたを考えていきましょう。
ここで注意しておきたいのは以下の3点。
- 文系・理系の違い
- 国公立・私立の違い
- 模試(予備校)毎の違い
文系・理系
比較的文系学部のほうが偏差値が高くでる傾向があります。
医学部医学科と法学部の偏差値が同じという現象がよくありますよね。
その理由は単純明快で、文系のほうが勉強が苦手な層が多いから。
「勉強が苦手だから文系にするわー」
って人は自分の周りでも結構いましたが、
「理系にするわー」
って人はあまりいませんでした。
その結果文系学部のほうが相対的に偏差値が高く出やすくなるというわけです。
体感ですけど、入学者の学力を揃えるならば (理系の偏差値) + 5 = (文系の偏差値) って感じ。
まあ文系学部と理系学部の偏差値比較なんて、志望校選びにおいては何の意味もありませんけどね。ただのトリビアです。
国立・私立
こちらは私立のほうが偏差値が高く出ます。
その理由は3つ考えられます。
- 私立は国公立の滑り止めで受ける人が多い。
- 科目数の差。
- (母集団が私立のみの場合)私立には学力が相当低い大学もある。
(1)
より上位の学力を持つ人間が滑り止めとして私立を受験し、合格していくので偏差値は必然的に高くなります。ただし蹴られることも多く、枠を大きく上回る人数を合格させるのも私立の特徴なので、偏差値が全然足りてないと思ってても案外受かったりします。
(2)
私立専願の受験者は基本3教科、あるいはそれ以下の教科数を集中的に勉強して受験します(国公立は基本5教科7科目)。
その結果、私立は各教科の合格ラインが高くなるため、偏差値が高く出ます。
(3)
たまに私立大のみで偏差値を算出しているものもあります。その場合、先程の文系・理系比較と同じことが言えます。
国公立は下位の大学と言っても学力保証はされています。しかし、私立大は学力の高い大学も多く存在する一方で低い大学も多く存在しています。その結果、私立大でも入試難易度が上位国公立レベルのものは、べらぼうに高い偏差値になってしまうというわけですね。
レベルを揃えると、 (私立の偏差値) + 5〜10 = (国公立の偏差値)
と言ったところでしょうか。(3)以外ではなんの意味もない数式ですが。
模試
さあ最後は当ブログが大好きな模試です。
模試によっても受験者の学力層が異なるため、同じ大学学部でもA判定に必要な偏差値が変わってきます。
駿台全国模試は超難関大志望のトップ層受験者が多いため、偏差値が低く出ます。
その一方で多くの公立高校で実施されている進研模試では、難関大でA判定をとるためには高偏差値が要求されます。
偏差値の差
「40点を70点にするよりも、80点を90点にするほうが難しい」
的な話を聞いたことはないでしょうか?
それと一緒で偏差値も高くなればなるほど上げるのが困難になっていきます。
河合塾の偏差値表を見ると、
東京大 理1 (67.5)
京都大 理 (65.0)
富山大 理 (52.5)
島根大 総合理工 (50.0)
となっています。
東京大と京都大、富山大と島根大は同じ2.5の差ですが、65.0から67.5に偏差値を上げるのと、50.0から52.5に偏差値を上げるのとでは前者のほうが明らかに難しいでしょう。
つまり
「上位の偏差値になればなるほど、数値以上の学力差がある」
ということです。
同じ母集団で偏差値を比較しても内部には目には見えない差がある・・・。
あー、ややこしい。
まとめ
結局のところ、偏差値は入学難易度を正確には表していません。
ただし、以下のことを知っていればある程度の指標として利用することも可能です。
- 偏差値で状況を分析する際は、その偏差値の母集団を意識する。
- 文-理、国公立-私立間での偏差値比較は無駄。
- 上の偏差値になればなるほど、数値以上の難易度差がある。
これさえ意識していれば、ある程度の入学難易度を測ることができます。
本当に正しい入学難易度を知りたい場合は、その大学の入試問題の難易度をチェックして、合格最低点を確認するのが一番です。
あまり偏差値には囚われすぎず、あくまで「その母集団における、現在の学力を測るもの」と割り切って付き合っていくのがベストなのかなー、と思います。
『部活引退から始める受験勉強』現役合格のために最初に知っておきたい5つのこと
「さあ部活も遂に引退!ここからは受験勉強一本に切り替えて頑張るぞ!」
と意気込んでみたものの
「まず何から始めればいいのか分からない・・・」
って人結構多いのではないでしょうか。
この記事では、部活を引退した後の最初の1週間でまず頭にいれておきたい5つの事項をご紹介したいと思います。
注)本記事は部活引退までにあまり勉強をしてこなかった人を対象として書いています。
【目次】
前提として
まず最初に意識しておきたいのは「自分が周りの受験生に比べて出遅れている」ということです。部活をやっていなかった生徒に比べて、勉強時間は明らかに少ないわけですから、現時点ではその分出遅れているのは仕方のないことですよね。
また、高校入試では内申書というものが大きく合否を左右するので、部活に入っていたことが受験に対して有利に働いていましたが、大学入試においては指定校推薦やAO入試でもない限り、高校時代の成績や課外活動が評価されることはありません。センター試験の点数と大学別の試験の成績が99%以上の割合を占めています。受験という観点だけで見れば、部活に打ち込んでいないほうが有利ということになってしまいます。
つまり今から合格するために必要なのは、「効率よく、他人よりも努力する」こと。
常に「出遅れている」と自分に発破をかけることが、合格への鍵です。
まずは現時点での学力を把握しよう
というわけで具体的にやるべきことを考えていきましょう。
まず、部活引退の翌日からすぐに取り掛かるべきなのは、現状の把握です。
そこで利用したいのが模試。でも、模試ってそんな都合よくやってないもんなんですよね・・・。
本当は模試を受験するのがベストなんですけど、受験機会がない場合は「センター試験」を利用しましょう!
日本の試験の中でもトップクラスに出来のいい試験、それがセンター試験です。この試験には、高校3年間で学ぶべきエッセンスがたっぷり詰まっています。すなわち大学受験で頻出の基礎問題が多く出題されているってことですね。
学校の進度にもよりますが、英語と数学に関しては高2までの内容で解けるようになっているので、まずは過去問を1年分チャレンジしてみてください。そこから自分の苦手分野を分析し、まずはそこを中心に勉強を進めていきましょう!
年間計画のおおまかな概算
さあ次に必要になってくるのは、入試本番までのおおかまな計画の設定です。
「基礎固め・応用問題演習・(センター試験対策)」の3点をいつから始めるのか、いつまでに終わらせるのか考えてみましょう。8月末とか12月の半ば、みたいなおおよそな感じで大丈夫です。
理想的な高3生の1年間についてはこちらの記事にまとめてあるので、参考にしてみてください。
1年間の学習の目算がたったら、次は今日からの1ヶ月でやりたいことを考えてみましょう。達成目標、そしてそのために必要な学習内容・分量を考えればOK。
例)
「今月は数学で確率、数列の基礎固めを完璧にする!そのためにチャートのp00〜p00を3周する!」
最後にその1ヶ月あたりの学習内容を1週間ごとに分割すればOK。
1日あたりで計画をたてるよりも、週ごとにたてるほうが効率よく勉強ができると思います。
注意点は、計画が偏りすぎないこと!
「この週は英語、この週は数学」
みたいな感じである科目に集中して勉強するのはむしろ逆効果。バランスよく計画をたてましょう(できることより苦手なものを優先して組んでいくと、結果的にバランスがいい感じになりますよ)。
実際に勉強を始めよう
受験勉強の基本は、実際に自分で手を動かして問題を解くことです。
頭を使って初めて身につけることができるので、頭を使わないような誤った勉強をしないように注意しましょう(教科書をひたすら眺める、ノートを別のノートに書き写すなど)。
そして最も大切なのは「やった気にならない」こと!
- 問題量や勉強時間ではなく、その日自分が身につけることができた量で勉強量を測る。
- 解答を読んで自分の頭の中だけで理解するのではなく、白紙に自分の手で一から答案を再現できるようにする。
この2つさえ意識していれば、勉強をしているのに成績が伸びないなんてことは絶対にないはずです。
そして勉強を初めてすぐの頃(基礎固めをしている頃)は成績はなかなか伸びません。実際に勉強の成果を強く実感できるのは応用問題演習を始めた秋頃になると思います。
というのも、基礎固めというのはいわば力を蓄えているようなもので、秋以降の伸びしろを大きくするための段階であると考えてください。つまりこの時期を耐えて勉強を頑張った人は秋以降一気に合格に近づくということですね。
まとめ
「部活=不利」、「部活≠不合格」
部活をやっていたことは、これまでの勉強時間という点においてはビハインドであるのは確かですが、それが不合格に結びつくわけではありません。
確かにみなさんが部活をやっていた頃から必死に勉強を続け、ゴールまで走りきった人は合格する可能性が高いでしょう。でも、そんな受験生って実際はほとんどいません。部活をやってなかった学生とは現時点で多少の差はあれど、効率よく勉強を継続していけばすぐに追い抜くことができるでしょう。
5つの知っておきたいこと
というわけで、もう一度記事内容の重点をまとめなおすとこんな感じ。
- 模試、センター試験過去問を利用して苦手分野を把握する。
- 大→小の流れで学習計画をたてる。
- 勉強をした気にならないように注意する。
- 偏差値や判定にこだわりすぎない。
そして最後にもう1つ。
「情報は総合的に判断する」
これが5つの中で最も大事。
誰か1人が言っていることを盲目的に信じないことも情報戦の受験においては大切です。出来る限り多くの人、場所から情報意見を取り入れて、自分に合うと思ったものを取捨選択してください。
つまり、この記事の内容も
「あ、でも自分は違うと思うな。自分には合わないな」
と思う部分があれば、もう全然切り捨てて貰って大丈夫です。
勉強法は人によって様々です。自分に合った勉強法を見つけた人こそが合格すると言っても過言ではありません。
もし、勉強法に悩んでいるのであれば、この記事以外にも受験記事を書いているので、参考として読んで貰えれば幸いです。
これが合否を決める!夏を効率よく過ごすための夏期講習の選び方
受験の天王山とも言われる夏休み。
夏休みの勉強次第で合否の結果が大きく変わってくると言っても過言ではありません。
その夏休みの勉強の中心にあるのが、『夏期講習』です。
夏期講習を効率よく受講することによって、夏に大きな成果を得ることができます。
しかし逆もまた然り。
夏期講習の講座選びを失敗してしまえば、成績が伸びるどころか時間を無駄にしてしまう可能性もあります。
今回の記事では、そのような失敗を避け、周りに差をつけることができる夏期講習の講座選びについて考えていこうと思います。
【目次】
そもそも夏期講習は受けるべき?
「夏期講習なんて時間の無駄。家で自習したほうが断然いい」
と言った話をよく目にします。
これは半分当たっていて、半分間違っています。
確かに、成績を伸ばす1番の方法は自習です。
正直な話、夏期講習を受けたからと言って、直接的に成績が伸びることはないと思います。
しかし、夏期講習が時間の無駄であるかと言われれば、そうではありません。
夏期講習に限らず、塾や予備校の授業というのはプロテインみたいなものです。
プロテインを飲んだからと言って、それだけで筋肉がつくわけではありません。筋トレやトレーニングと組み合わせることによって、より早く、より効率的に筋肉をつけることができる、というのがプロテインの効能です。
授業も同じです。
授業を受けるだけでは成績を上げることはできません。しかし、授業と自習を組み合わせることによって、より早く、より効率的に成績を伸ばすことができるのです!
限られた時間でいかに苦手を潰し、得意分野を伸ばしていくのかが勝負の受験にとって、短期間に集中して授業を受けることができる夏期講習というのは、非常に大きな存在です。
講座選びのポイント
講座数の目安
集団授業でも個別指導でもどちらでも言えることですが、基本的にとりすぎないことが重要です。
おおまかな時間の目安として、全勉強時間の1/9〜1/4程度を授業時間に当てるのが丁度いいでしょう(多くても1/3が限界)。
1日の勉強を朝・昼・晩に分けたとして、毎日そのうちのいずれかに授業が入っているのが1/3です。これでもおそらく日々の講習の予習復習で精一杯になると思います。自分のやりたい問題集や教材に手を出す時間はおそらくないでしょう。
夏休みには、夏期講習の内容だけではなく、1学期の授業内容や模試の復習をすることも非常に大事ですので、1/6くらいの量の講座数で抑えたほうがいいのかなと思います。
講座の優先順位付け
まず最初にすることは、自分が夏期講習にどれだけの時間をかけることができるのかおおよそ概算することです。思っている以上に1学期の復習は時間がかかるので注意。
その後余った時間に講習をいれていくわけですが、自分がとりたい講座に優先順位をつけていきましょう。
予備校のパンフレットとか見ていると、どれも魅力的な講座に見えてきて、あれもこれもってなっちゃうんですよね。実際に自分も経験あります。
そんなときは以下のことを意識して、ばっさり切っていっちゃいましょう。
- 苦手を克服するための授業を優先的にピックアップする。
- 授業をとらなくても自習で十分ではないか厳し目に判断する。
- もらえる教材や扱う問題がオリジナルのものであるか確認する。
出来る限り自習でなんとかすることを念頭に置いて、それではどうしても効率が悪い場合のみ講座をとること推奨です。
余裕ができた場合のみ、得意分野を伸ばしていく講座をとってみてもいいのかなと思います。
背伸びをせず、自分に合ったものを
夏期講習の授業は、どこの予備校でも基本的にレベル認定を必要としないものが多いです。
どうしてもついつい背伸びして講座を選んでしまいがちですが、自分に合ったレベルの授業を受講するのが1番です。また、志望校に合わせるよりも現時点での学力に合わせて授業をとったほうが力がつきます。
少し難しいなと感じる程度の授業が、自分に合った授業と言えるでしょう。
1日の講座数の限界
1日に多くの授業を詰め込んでしまうと、予習や復習をする時間がなくなってしまいます。
授業にもよりますが、基本的には、1時間の授業に対して必要な予習復習時間は計1〜2時間程度。1日に2時間の授業を受けたとして、その授業に対して2〜4時間の予復習の時間が必要になります。
そこから考えると、1日に受けることのできる授業時間の限界はおよそ3時間。
それ以上の授業時間になる場合は、受講日を調整したほうが無難です。
まとめ
というわけで、夏期講習の講座選びについてまとめてみました。
とにかく大切なことは、「絶対に必要な講座を最低限とる!」ことです。
自分で学ぶことができるものは、自分で主体的に学んでいったほうが力がつくことは間違い無いでしょう。
しかし、それではどうしても時間がかかりすぎてしまい、逆に効率が悪くなってしまうこともあります。そういうときは『予備校の先生』というドーピング剤に手を出すのも全然あり・・・というかむしろそうすべきです!
夏期講習を最大限に活用することは、受験合格への数少ない近道です。
まず申込みをする前に、「現状の苦手分野を分析し、果たしてそれが自力では対処できないものなのか」考えてみてください。そうすればきっと自分の中で、最適な講座が見えてくるはずです。
「受験生はとにかくこれを買え!」おすすめの参考書+問題集22選
参考書、問題集選びはとても大切です。
「参考書は1度決めたらそれをやり抜け」
と言われるように、1冊を決めたら浮気せずに継続させることが重要です。
それだけに最初の参考書選びは失敗したくないもの。
そこで今回は、おすすめ&人気の参考書を科目・分野ごとに紹介したいと思います。
【目次】
英語
英文解釈
ポレポレ英文解釈読解プロセス50
- 作者: 西きょうじ
- 出版社/メーカー: 代々木ライブラリー
- 発売日: 1993/09/01
- メディア: 単行本
英文解釈本の定番。
必要なところのみを最低限押さえてあるので、無駄なく漏れなく勉強することができます。
難易度も低めなので、あらゆる人におすすめできる1冊。
英文読解の透視図
ポレポレよりは少々難易度高めの英文解釈本。
難関大志望で英語を武器にしたい人や、外大や一部文学部など英語が難し目の大学学部を志望する人におすすめです。
ボリュームがあるので、早めに取り掛かりたい1冊。時間がない人はポレポレを。
長文読解
やっておきたい英語長文シリーズ
- 作者: 杉山俊一,塚越友幸,山下博子,早崎スザンヌ
- 出版社/メーカー: 河合出版
- 発売日: 2005/05
- メディア: 単行本
本のタイトルにある数字は、本文中に出題されている文章の単語数です。300〜1000まであります。数字が大きくなるほど文章が長くなるのと同時に、難易度も高くなります。
- 中堅大志望→500まで
- 旧帝大志望→700まで
- 外大など英語が難しい大学志望→1000まで
英作文
竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本
『ドラゴン桜』で有名なあの人の本。
綺麗にまとまっていて、見やすく分かりやすく作られているため勉強しやすいです。
ただし、ボリュームがあるので早めに取り掛かること推奨。
ドラゴン・イングリッシュ基本英文100
- 作者: 竹岡広信
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/09/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
東大受験生向けに執筆された本。
東大以外の志望の人でまだまだ時間に余裕がある場合は上の『面白いほど書ける本』がおすすめ。
時間がない場合はとりあえずこの100文を覚えて過去問に取り掛かりましょう。
単語帳
基本的に載っている単語にさほど差はないので、おすすめは特にありません。
本屋で立ち読みして、自分の使いやすいと思った単語帳を選んでください。
- 作者: 刀祢雅彦,霜康司
- 出版社/メーカー: 駿台文庫
- 発売日: 2011/11/01
- メディア: 単行本
数学
網羅系
網羅系問題集は1冊で大丈夫ですので、学校で別のものを使っている場合はそちらを中心に学習していくのがおすすめです。
黄チャート
チャート式解法と演習数学1+A改訂版 [ チャート研究所 ]
- ジャンル: 本・雑誌・コミック > 人文・地歴・哲学・社会 > その他
- ショップ: 楽天ブックス
- 価格: 1,900円
網羅系問題集の王道。
解答も分厚く親切に作られており、基礎固めにはこれ以上のものなし。
よく青チャートと比較されていますが、青チャートは網羅系問題集にしては難易度が高く、重いのでおすすめできません。青チャートは趣味。
例題を中心にやっていくのがおすすめです。
1対1対応の演習
1対1対応の演習/数学1 新訂版 (大学への数学 1対1シリーズ)
- 作者: 東京出版編集部
- 出版社/メーカー: 東京出版
- 発売日: 2012/03/30
- メディア: 単行本
時間がない人向け。
本当は丁寧に黄チャートを用いて基礎を固めていくべきですが、
「もう受験まで1年しかないけど、今まで全く基礎固めしてなかったよ! 」
っていう人はこちら。
黄チャートよりも難易度が高く作られており、問題数も少なめです。
演習系問題集
網羅系問題集が終われば、過去問に挑戦していくべきですが、まだ過去問と自分の学力との間に差を感じた人は以下がおすすめ。
やさしい理系数学
「全くやさしくない」で有名なこちらの本。
バランス良く問題が組まれており、難関大の数学への架け橋にちょうどいい1冊。
自分の苦手分野の問題のみをピックアップする使い方もありです。
別解が豊富。
文系数学の良問プラチカ
文系数学の良問プラチカ 数学1・A・2・B (河合塾シリーズ 入試精選問題集 4)
- 作者: 鳥山昌純
- 出版社/メーカー: 河合出版
- 発売日: 2014/06/01
- メディア: 単行本
理系が『やさしい理系数学』なら文系はこちら。
また、数Ⅲを必要としない理系受験生の人にもおすすめです。
こちらも無理に全問やらず、ピックアップする使い方がいいと思います。
上記の2冊がオーバーワークの人
チャートなどの網羅系問題集に載っている練習問題や章末問題、あるいは自分の志望大学と難易度が近い別大学の過去問に挑戦しましょう。
国語
現代文
入試現代文へのアクセス
現代文をフィーリングで解いている人におすすめ(予備校で現代文の授業をとっている人は参考書は不要です)。
読解法を1から学ぶことができるので、模試などの成績が安定してきます。
『完結編』はお好みでどうぞ。
古文
ステップアップノート30古典文法基礎ドリル
ステップアップノート30古典文法基礎ドリル (河合塾シリーズ)
- 作者: 井上摩梨
- 出版社/メーカー: 河合出版
- 発売日: 2008/12
- メディア: 単行本
曖昧にしがちな古文文法をしっかり抑えられる問題集。
1ヶ月もあればできそうな量で、重要文法が必要最低限まとまっています。
ドリル形式なので、身につくまでしっかり練習することができます。
センターのみで古文を使う人はこの1冊でも十分です。
古文上達 基礎編
- 作者: 仲光雄
- 出版社/メーカー: Z会
- 発売日: 2006/03/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
大学別の試験で古文を使う人には最高の演習問題集。
解説が非常に充実しています。また、受験問題を解く上で文法と同じくらい重要である文学史も掲載されています。
文法はできている前提の問題集なので、『ステップアップノート30』でしっかり文法を身につけてから挑戦しましょう。
古文単語帳
これも英語と同じく、自分に合うものを立ち読みで選んでください。
ただし、語呂で覚えるものはセンター試験ですら通用しないので買わないこと。1単語に対して複数の意味が載っているものを買ってください。
おすすめは語源で覚える系のもの。
漢文
ステップアップノート10漢文句形ドリルと演習
またまたステップアップノート。
こちらも綺麗にまとまっており、短い時間で句形をしっかり身につけることができます。
ドリル形式なので、しっかり練習することができます。文法は反復命。
理科
物理
名門の森シリーズ
物理問題集の最適解。多少背伸びしてもこれを選びたいレベル。
物理はじっくり参考書を読むより、問題を解きながら学んでいったほうが効率がいい気がします。
この問題集に腰を据えてじっくり取り組むことで、物理の入試問題を解く準備は整います。
化学
化学の新研究
- 作者: 卜部吉庸
- 出版社/メーカー: 三省堂
- 発売日: 2013/01/22
- メディア: 単行本
化学受験生のバイブル。
いわゆる高校化学の広辞苑のようなもので、分からないことがあればこれを読めば大抵載っています。
理系で難関大志望のかたは所持必須の1冊です。
化学重要問題演習
とにかく多くの基礎問題が載っている問題集。
化学はとにかく問題を多く解いたもの勝ちなので、問題数が多くジャンルが幅広いこちらはとてもおすすめです。
解説が雑なところがあるのが玉に瑕。有機は下の本を使ったほうがいいかも。
有機化学演習
生物
大森徹の最強講義117講 or 生物合格77講
内容量が豊富な参考書。
無理に読み込まずとも、学校や予備校の授業の補助や、『化学の新研究』的な辞書的な使い方でも全然OK。
本屋で立ち読みして、自分に合うレイアウト・文体のほうを選んでください。
地歴公民
地理
村瀬の地理Bをはじめからていねいに
村瀬の地理Bをはじめからていねいに 地誌編 (東進ブックス センター試験 名人の授業)
- 作者: 村瀬哲史
- 出版社/メーカー: ナガセ
- 発売日: 2012/10/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
学校の授業と受験対策が特に離れていると感じるのが地理。
こちらの参考書を読めば、丸暗記の地理から理論的な地理に変換することができます。
これを読みながら入試問題を解いていくのがおすすめ。
日本史
日本史B一問一答
日本史B一問一答【完全版】2nd edition (東進ブックス 大学受験 高速マスター)
- 作者: 金谷俊一郎
- 出版社/メーカー: ナガセ
- 発売日: 2013/07/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
とりあえず持っておきたい1冊。
網羅性が非常に高く、これだけで幅広くカバーすることができます。
その分ボリュームがあるので早めから対策しておきたいところ。
世界史
世界史用語集
大学受験によく出てくる用語がまとめてある一冊(というかこの用語集から出題しているといったほうが適切)。
学校で山川の世界史の教科書を使っている場合はさらに学習効果があがります。
辞書代わりに使うのがおすすめ。
倫理政経+現代社会
教科書+学校指定の資料集
「誰にでもおすすめ」と言える参考書、問題集が今のところありません。
教科書や資料集を用いてセンター試験の過去問を解いていくのが1番いいように思えます。
予備校の講習を利用するのもありです。
まとめ
というわけでおすすめの参考書+問題集をまとめてみました。
本当は他にも色々おすすめの参考書はありますが、今回の記事ではあえて紹介しませんでした。というか書いている途中にいくつか削りました。
参考書や問題集というのは出来る限り持たないほうがいいです。最低限必要なものを所持し、それを繰り返し用いることが合格への秘訣です。なので、今回はあえて分野ごとに1冊程度の紹介に留めました。
ここに載せている参考書+問題集は「とりあえず持っておきたい1冊」ばかりなので、是非使ってみてください。
「全統模試」「全国模試」ってどんな模試?受験生が必ず受験したい模試一覧
受験生と言えば模試、模試と言えば受験生。
高1、高2の間はそこまで回数の多くない模試も、高3生になると一気に増えてきます。全部受けていたら、復習が全く回らなくなり、勉強計画が破綻してしまいます。
そこで受験生に必要なのは、どの模試を受験するのか選択するということ。
しかし、既に受験を1年間経験している高卒生はまだしも、高3生が1度も受けたことのない模試の優先順位をつけることは難しいでしょう。
そこで今回の記事では、「優先して受験したい模試、そしてその模試がどういった特徴をもっているのか」を時系列でまとめてみたいと思います。
【目次】
- 第1回 全統マーク
- 第1回 駿台全国判定
- 第1回 全統記述
- 第1回 駿台全国
- 駿台全国マーク
- 第1回 大学別オープン(東大・京大・東北大・名大)
- 第2回 全統マーク
- 第1回 大学別実戦(東大・京大)
- 第2回 全統記述
- 第2回 駿台全国判定
- 第1回 ベネッセ・駿台マーク
- 第2回 駿台全国
- 第2回 ベネッセ・駿台記述
- 第3回 全統マーク
- 第3回 全統記述
- (第2回)大学別オープン
- (第2回)大学別実戦
- 第3回 ベネッセ・駿台マーク
- 全統センター試験プレテスト
- 第3回 駿台全国
- 大学入試センター試験プレテスト
- まとめ
第1回 全統マーク
時期:5月上旬
河合塾が実施しているセンター形式のマーク模試です。
全統マーク模試は、マーク模試の中で最も無難な模試です。
問題もほどよい難易度で、特に奇をてらった問題もなく、実力試しにはピッタリの模試となっています。
センター試験を受験する人は勿論のこと、私立専願の人にもおすすめな模試です。
第1回 駿台全国判定
時期:5月上旬
駿台予備校が実施している記述式模試です。
駿台模試は難しいことで有名ですが、こちらは標準的な問題で構成されています。
後述する河合塾の全統記述と正直大差ないので、第1回全統マークを受けた人は全統記述を、駿台全国模試を受ける予定の人はこちらを受験すれば大丈夫です。
第1回 全統記述
時期:5月中旬〜下旬
河合塾の記述模試。
難易度は全国判定模試と同じくらいで、主に基礎問題で構成されています。
第1回全統マーク模試とドッキング判定があるので、国公立志望の人は合わせて受験しましょう。
第1回 駿台全国
時期:5月下旬
受験生を絶望に誘う記述模試第1弾。
ハイレベルな問題が多く出題されており、毎年平均点が低く出る傾向があります。
旧帝大+東工一橋+神戸+早慶+医学科 志望の人は必ず受験したい模試です。
第1回はそこまで難しくもないので、上記以外の大学志望の人でも、高卒生の場合は受験するのもありです。
駿台全国マーク
時期:7月下旬
駿台が実施するハイレベルなマーク模試。
一応センター形式の模試にはなっていますが、
「私立志望の人にも対応している」
とのことなので、マーク式の私立を受験する人にもおすすめです(そのためセンターっぽくない問題がたまに混ざっている)。
問題の難易度は、年間のマーク模試の中でトップクラスなので、点数があまりとれなくても大丈夫です。
第1回 大学別オープン(東大・京大・東北大・名大)
時期:8月上旬
自分の志望している大学名で実施されている場合は必ず受験したい模試です。
実戦模試もそうですが、本番に比べてかなり簡単目に作られています。
第2回 全統マーク
時期:8月中旬
夏休みの半ばにある2回目の河合マーク模試。夏休みは模試の実施回数も少ないので、是非受験したいところです。
ただ、夏休みの勉強の成果はほとんど出ないと思うので、1学期の学習成果の確認の意味合いが強いと思います。
第1回 大学別実戦(東大・京大)
時期:東大→8月中旬、京大→8月下旬
駿台が実施する二次試験対応模試。
東大・京大志望の人はオープンと合わせて受験しましょう。
また、それ以外の人でも難関大志望の人は京大実戦を受けてみてもいいと思います(駿台生は無料なので、尚更おすすめ)。本番や第2回京大実戦より明らかに簡単な問題なので、いい腕試しになると思います。
第2回 全統記述
時期:9月上旬
第1回と同様、こちらも標準的な問題で構成されています(ただし第1回に比べて難易度は上がっています)。
第2回の全統マークとドッキング判定があります。
こちらか全国判定模試のどちらか1つ受験すれば大丈夫です。全統マークを受験した場合はこちら、全国マークのみ受験した場合は判定模試がおすすめ。
第2回 駿台全国判定
時期:9月上旬
第2回全統記述と同レベルの模試です。
駿台全国マーク模試とドッキング判定があります。ただし、全国マーク模試がそもそもちょっと特殊なマーク模試なので、全統マークを受験しているならば、全統記述の受験が無難です。
個人的には第1回駿台全国模試と難易度が近い気がしました。
第1回 ベネッセ・駿台マーク
時期:9月中旬
全統マークに比べると、体感少し簡単に感じる模試。
第2回全国模試や、一部の実戦模試とのドッキング判定があります。
中堅大志望の人は受験しておきたい模試です。
第2回 駿台全国
時期:9月下旬
おそらく1年間で実施される模試の中で、最も難易度の高い模試。
難関大志望者が受験するにも関わらず、平均点が2割きることは当たり前。第1回の全国模試から一気に難易度が跳ね上がります。
難関大受験者(第1回で挙げた大学)は必須受験模試です。判定も他の模試と比べると信頼性が高いです。
第2回 ベネッセ・駿台記述
時期:10月中旬
「第1回はどこに行ったんだ」と思いがちですが、第1回は前述したマーク模試です。ややこしい。
こちらも中堅大志望の人におすすめしたい模試です。河合全統や、駿台全国判定模試よりもさらに難易度を抑えた模試で、自分の基礎力を測るにはもってこいの内容になっています。
全国模試を受験した人は、無理に受ける必要はないと思います。
第3回 全統マーク
時期:10月下旬
最後の全統マーク模試です。
10月以降の河合塾全記述模試(オープン含む)とドッキング判定。
ベネッセ・駿台マーク模試との比較検討になりますが、河合塾のオープン模試をメインに考えている場合はこちらを受験しましょう。
第3回 全統記述
時期:10月下旬
こちらも最後の全統記述模試。
志望大学の実戦模試、オープン模試がない場合は是非とも受験しておきたい。
難易度はベネッセ駿台記述より少し難しめです。自分の志望大学に合わせて選択しましょう。
(第2回)大学別オープン
時期:11月上旬〜中旬
河合塾主催の二次試験前の最後の力試し。
大学の二次試験の難易度、傾向に合わせた問題が出題されます。
早慶志望のかたは、「早慶実戦」という模試がないのでこちらをどうぞ。
実戦よりも判定が甘く出る印象。
可能な限りオープン模試、実戦模試の両方を受験するのがおすすめです。
(第2回)大学別実戦
時期:10月下旬〜11月中旬
こちらは駿台の大学別二次試験対策模試。
判定はどちらかと言えば辛めです。逆にこちらでA判定を出せれば合格に一気に近づきます。実戦もオープンも、問題冊子や解答用紙のレイアウトは前年度の本試を参考にしている模様。
<参考>独断と偏見の判定対応表
オープンB判定→実戦C〜D判定
オープンA判定→実戦B判定
オープン冊子掲載→実戦A判定
第3回 ベネッセ・駿台マーク
時期:11月上旬
第2回の東大・京大および東北大・阪大・神大実戦とドッキング判定するマーク模試です(それ以外の実戦は第1回マークとドッキング)。
模試が重なり忙しい時期に実施されるので、余裕がある人向けです。
全統センター試験プレテスト
時期:11月下旬
センター試験前最後の力試しであり、受験母数も多いです。
駿台のセンター試験プレテストも同じような趣旨の試験なので、日程や会場の近さで選んでください。
第3回 駿台全国
時期:12月上旬
数年前に誕生した比較的新しい模試。
難易度は第2回全国模試よりも若干抑えられているとのことです。
「センターは既に余裕!」「センターは入試に関係ない」
と言う人以外はこちらは受験せず、センタープレを受けに行きましょう。
大学入試センター試験プレテスト
時期:12月中旬
こちらは駿台が実施するセンター試験プレテスト。河合塾のものと大差ありません。
ただし、成績返却が河合塾に比べて2週間近く遅く、センター試験直前期になるのでそこは注意しましょう。
メリットは、若干他の模試から日程が外れている・最後のギリギリの仕上がった状態で受験できること。デメリットとして、復習の日程調整が大変であることが考えられます。
まとめ
以上が受験生の主要な模試一覧になります。
お気づきの人も多いと思いますが、挙げたのは全て河合塾・駿台の模試です。
というのも、他の予備校が実施している模試に比べて、この2社の模試は圧倒的に問題の質がいいです。また、受験母数も多いため、信頼できる偏差値や判定が出ます。可能ならば、まずはこの2社の模試を優先的に受験することをおすすめします。
また、今回挙げた模試を全て受験すると、冒頭で述べたように復習が回らなくなって、受験する意味がなくなります。この中から自分の志望大学、学力に合わせて優先的に受験する模試をさらに絞っていってください。
こちらの記事で、模試を効率的に活かす方法を解説していますので、是非読んでみてください。
悔いのない1年間を過ごせるかどうかは模試にかかっています。
しっかりと計画を立て、本番に備えていきましょう。
塾・予備校の入学説明、体験授業を受ける際に必ず確認するべき7つのポイント
塾・予備校の入学を決定づける上で1番の決め手となるのは入学説明と体験授業です。
実際に校舎に足を運ぶことによって、パンフレットや口コミだけでは見えない部分を内側からしっかり確認することができます。
しかし入学説明や体験授業は何度も受けることができるものではありません。限りある機会にできるだけ情報を集めておきたいところです。
今回の記事では、塾・予備校の実際の様子を見逃さないためにチェックしておきたい7つのポイントを紹介したいと思います。
【目次】
入学説明
1.一対一で直接話を聞こう
塾・予備校は定期的に入学説明会を実施しています。そちらに参加すれば年間カリキュラムやバックアップ体制など大体のことは一通り分かりますが、正直パンフレットに載っている情報と大差ありません。校舎に足を運ぶ上で最も確認しておきたいことは、職員の生徒に対する姿勢です。と言っても受付や事務の人たちはぶっちゃけどうでもいいです。少々愛想が悪かろうが合否には関係ないのですから。
ほとんどの塾・予備校では希望すれば入学前面談が可能です。その際対応するのは、生徒からの勉強や進路の相談に対してアドバイスをする職員です。実際に生徒と(特に入試本番前は)深く関わり、合否にも関わっている人達でもあります。そして入学前に必ず確認しておきたい存在です。
直接話を聞いて、果たして自分のノルマを第一に考えているのか、それとも生徒の合格を第一に考えているのか見極めましょう。
2.考えを押し付けてくる職員に注意
一対一で話を聞く際に意識しておきたいのは、自分の考えを押し付けてくるかどうかです。生徒のことを第一に考えている職員は、あくまで可能性を示し、提案というかたちでアドバイスをします。そして最終的な決定権は生徒、あるいは保護者に委ねます。
一方合格実績や自分のノルマのことしか考えていない職員はとにかく「これはこうすべき」「こっちが絶対いい」というような感じで考えを押し付けてきます。
アドバイザーというのは情報を与えてくれる存在ではあっても、意思決定をする存在ではありません。いいアドバイザーに出会えることができれば、自分の合格可能性はぐんと高まります。
3.周りに気を配る
もし面談が個室ではなく、周りに人がいるような場所(窓口前など)で行われればむしろラッキーです。
いい塾・予備校というのは、生徒と職員(あるいは大学生チューター)との交流が適度に活発です。
相談中、窓口や他の相談用の机にも意識を向けておきましょう。生徒が頻繁に相談や質問に訪れているとすればそれは、生徒が声を掛けやすく、尚且つ信頼を置いている職員、チューターが多い証拠です。
とはいえ距離感が近すぎるとマイナスに働くので、適度な距離を保って接しているのか確認することも大切です。
体験授業
4.ファーストインプレッションを大事にせよ
体験授業を受けている際「退屈だな」と感じることがあれば、その授業の受講はおすすめしません。
『好きこそ物の上手なれ』ということわざがあるように、楽しんで勉強したほうが成績も伸びます。
学校の授業で面白い先生に出会える可能性は低いです。少なくとも私は小中高を通して指で数えられる程度しか出会ってません。もはや大学に関しては指を使う必要がないです(講義テーマは面白いんですけどね)。
しかし塾・予備校の先生は人気商売なだけあってめちゃくちゃ授業が面白いです。わざわざ学校でないところでも授業を受けるんだったら面白いほうがいいに決まってますよね。
5.ノート作りが目的の授業はNG
たまに(特に理系科目で多いですが)ひたすら板書をしてそれを生徒が機械的に写して板書を読み上げてはい終了の授業があります。そんな授業を受けるくらいだったら参考書買ったほうが早くないですか?受け身で授業を受けてもなんのプラスにもなりません。
口頭説明が多い授業はいい授業の可能性が高いです。口頭説明は自分の頭の中で咀嚼して考える必要があるため、積極的に自分から授業に参加していく時間が長くなります。
番外編
6.掲示物を確認しよう
生徒対応のよい塾・予備校は掲示物にも力を入れています。イベント情報や合格実績だけではなく、大学生チューターからの具体的な受験アドバイスや入試に関する数値データが掲示してあるのは職員チューターの熱意と生徒第一主義の証拠です。
7.可能であれば自習室の雰囲気をチェック
自習室の雰囲気も授業と同じくらい大切です。集中できる環境は整っているのか、気軽に使用することができるのか、座席がいっぱいで入れないことがあるのか確認しておきましょう。
自習室をわざわざ案内する塾・予備校は少ないと思いますが、こちらから申し出て断られることはないでしょう。
まとめ
1.進路担当の職員から直接話を聞く。
2.考えを押し付けず、可能性のみを示してくれる職員は信頼できる。
3.生徒と職員、チューターの関係を観察する。
4.体験授業では最初の印象を大切にする。
5.ノート作りがメインの授業はNG。
6.校舎オリジナルの掲示物を確認しておく。
7.自習室の雰囲気を確認する。
以上の7点が、入学説明や体験授業で来校した際に確認しておきたいポイントです。
自分に合った、そして自分のことを最優先に考えてくれる塾・予備校を見極めて、受験生活の質を高めていきましょう!